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風邪薬を飲んで尿が出にくい?前立腺肥大症の方が知っておきたい注意点
「風邪薬を飲み始めてから、尿の出が悪くなった」「鼻水は落ち着いたのに、トイレで時間がかかる」。そんな変化に、薬の成分が関係していることがあります。
市販の風邪薬や鼻炎薬の一部は、尿を出す働きに影響します。特に前立腺肥大症がある方や、普段から尿が出にくい方は、購入前の確認が大切です。
尿意があるのにまったく尿が出ないときは、薬の効果が切れるのを待たず、すぐに医療機関を受診してください。 夜間や休日は救急外来へ相談しましょう。

なぜ風邪薬で尿が出にくくなるの?
尿を出すには、膀胱が縮んで尿を押し出し、尿の出口が開く必要があります。薬の成分によって、この働きのバランスが崩れることがあります。
鼻水を抑える一部の抗ヒスタミン成分には、膀胱の収縮を弱める作用があります。また、鼻づまりを抑える成分の一部には、尿の出口付近の筋肉の緊張を高めるものがあります。
同じ「風邪薬」「鼻炎薬」でも、含まれる成分は製品によって異なります。商品名やパッケージの印象だけで判断せず、製品ごとの注意事項を確認しましょう。
前立腺肥大症の方が注意したい理由
前立腺は膀胱の下にあり、尿の通り道である尿道を取り囲んでいます。前立腺肥大症によって尿道が圧迫されているところに薬の作用が加わると、さらに尿が出にくくなることがあります。
診断を受けていなくても、尿の勢いが弱い、出始めるまでに時間がかかる、排尿後もすっきりしないなどの症状がある方は、薬を購入する際に伝えましょう。
市販薬を買う前に確認したいこと
薬剤師や登録販売者に、前立腺肥大症の有無、今の尿の状態、過去に尿が出なくなった経験、使用中の薬を伝えましょう。お薬手帳も役立ちます。
説明書の「服用前に相談」と「服用しない」を区別しましょう。製品によっては、排尿困難のある方に服用前の相談を求めています。一方、プソイドエフェドリンを含む鼻炎用内服薬では、前立腺肥大による排尿困難がある方は服用しないとされています。自分に当てはまる注意を購入前に確認してください。
風邪薬に鼻炎薬やアレルギー薬を自己判断で追加しないようにしましょう。成分や作用が重なり、併用できない組み合わせもあります。
薬を飲んだ後に尿が出にくくなったら
尿意があるのにまったく出ない、下腹部が張って苦しいときは、すぐに受診してください。膀胱に尿がたまっているのに出せない「尿閉」では、細い管で尿を出す処置が必要になることがあります。少量ずつ尿が漏れていても、十分に排尿できていない場合があります。
尿は出るものの、市販の風邪薬や鼻炎薬を飲んだ後に明らかに出にくくなった場合は、その市販薬の服用を中止し、説明書を持って医師や薬剤師に速やかに相談してください。症状が悪化している場合は医療機関を受診しましょう。
普段から処方されている薬まで、まとめて自己判断で中止することは避けてください。気になる場合は、処方元や薬剤師に確認しましょう。
受診のときに伝えたいこと
飲んだ薬の名前・量・最後に飲んだ時刻、最後に普段どおり排尿できた時刻、尿が少しでも出ているか、下腹部の張りや痛み、発熱の有無を伝えると診察の参考になります。薬の箱や説明書、成分表示の写真もお持ちください。
排尿困難には、薬以外の原因もあります。発熱や排尿時の痛みがある場合は、感染症なども考えられるため、「風邪薬のせい」と決めつけずに相談しましょう。
よくあるご質問
Q. 前立腺肥大症があると、風邪薬はすべて飲めませんか?
A. すべてが一律に使えないわけではありません。成分、排尿の状態、持病、服用中の薬によって判断が変わります。医師や薬剤師に相談してください。
Q. 「眠くなりにくい鼻炎薬」なら尿への影響はありませんか?
A. 眠気の少なさだけでは判断できません。ほかの成分が配合され、排尿に関する注意が必要な製品もあります。成分と使用上の注意を確認しましょう。
Q. 薬をやめれば、自然に治るまで待っていてよいですか?
A. 尿がまったく出ないときは待たずに受診してください。尿が出ていても、症状が強い、続く、悪化するときは早めに相談しましょう。
まとめ
風邪薬や鼻炎薬の一部は、尿を出しにくくすることがあります。前立腺肥大症で治療中の方や、普段から尿の出が悪い方は、購入前にそのことを伝えましょう。
弘明寺周辺で尿の出にくさや残尿感が気になる方は、服用している薬の情報を持って、ぐみょうじ泌尿器科へご相談ください。
参考: PMDA「尿閉・排尿困難」、PMDA かぜ薬等の使用上の注意、日本泌尿器科学会:尿がまったく出ない
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