お知らせ
前立腺癌と診断されてから治療まで
今回は前立腺針生検で前立腺癌と診断されてからのお話をします。
【悪性度】
前立腺癌には悪性度があります。
生検で見つけた癌細胞に「グリーソンスコア(GS)」と言われる点数をつけて判断します。
悪性度は1~5まであり、5の方が悪性度が高いです。
同じ癌の中でも違う悪性度の癌が混在している事が普通ですので、1番多い悪性度+2番目に多い悪性度で表されます。
高悪性度←5+5、5+4、4+5・・・3+4、3+3→低悪性度
と言ったように表されます。
【転移の有無】
次に転移が無いか画像診断を行います。
行う検査は悪性度によって多少異なりますが、悪性度がある程度高い場合は
リンパ節転移や他の臓器への転移などを調べるためのCT検査(造影)
前立腺癌は骨に転移しやすいので、骨に転移していないか調べる骨シンチ
と言う検査を行います。
【ステージング】
ここまで検査を行うと病期分類ができ、ある程度の予後がわかります。
よくドラマなどで「あなたは末期の癌です」と言うセリフを聞きますが、前立腺癌ではあまりその様な用語は使わず
「TNM分類」で表されます。(ABCD分類と言うのもありますが今回は省略します)
T |
癌が前立腺内だけなのか、隣接臓器まで広がっているのか。T1~T4までで表される |
N | N0:リンパ節転移なし N1:リンパ節転移あり |
M | M0:遠隔転移なし M1:遠隔転移あり |
ここまで検査・診断を行ってから治療方法を決めていきます。
次回は治療方法についてです。
前立腺癌については下記コラムもご参考下さい。
ぐみょうじ泌尿器科
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