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前立腺がんについて

2021年1月23日に神奈川新聞朝刊「教えてドクターQ&A」に掲載された記事です。
今回は男性向けの内容ですが、ご参考下さい。院内にも掲示してあります。

 


 

Q.前立腺がんは高齢になるほどかかりやすいと聞きました、前立腺がんとはどんな人に多いのでしょうか。

 

A.今や癌は他人事ではなく、2人に1人は癌になると言われています。ほぼ全ての癌に言える事ですが、高齢になるほど癌の罹患数(病気になる人の数)は増えてきます。それは前立腺がんも例外ではありません。

前立腺がんの罹患数は2000年頃から急激に増えています。直近の統計では男性の前立腺がん罹患数は胃癌や肺癌を上回り、なんと1位です。しかしそれだけ患者さんの数は多いのに、死亡数は7位でした。基本的に前立腺がんは進行がゆっくりであると言われていて、それを表す結果となっています。

それでは前立腺がんになる原因は何かと言うと・・・実はまだよくわかっていません。いくつか説があり、一つは遺伝するのではないかと言われています。特に兄弟や父親が前立腺がんになった人は前立腺がんに2.5~5.6倍かかりやすいと言われています。また男性ホルモンや動物性脂肪も関与しているのではないかと言われていて、ハワイ在住の日系人のほうが日本在住の日本人よりも前立腺がんが多いという報告もあります。

前立腺とは男性だけにある臓器で、膀胱のすぐ下にあります。男性の生殖機能に関わっていて、尿の通り道でもあります。早期の前立腺がんでは頻尿や排尿困難などの症状がある場合もありますが、ほとんどの場合自覚症状はありません。進行してくると、排尿困難が強くなったり、血尿や骨転移による痛みがでてくる事があります。

癌は早期発見・治療が大事になります。早期の前立腺がんは自覚症状が無いので、採血検査でPSAという値をチェックする必要があります。この前立腺がん検診は50歳を過ぎた頃から推奨されていて、兄弟や父親が前立腺がんになった人は40歳代からの早めの検診が推奨されています。

ただし検診でPSAが高かったとしても、100%前立腺がんであるとは言えません。その人の年齢や健康状態から判断して追加検査や治療を行うことになりますので、まずは専門医へご相談下さい。

ぐみょうじ泌尿器科